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原典推命堂原典をひもとく、四柱推命の読みもの
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GENTEN SUIMEIDO JOURNAL

四柱推命の日干とは?調べ方と10種類の性格、「あなたは甲の人」の意味

筆で半紙に漢字を一文字書いている手元

四柱推命の日干とは

日干(にっかん)とは、生まれた日の天干1文字のことです。四柱推命では、この1文字を命式の主人公=あなた自身として扱います。

命式は、生年月日と生まれた時間を年・月・日・時の4本の柱に置き換えた表です。各柱は上下2文字の干支で、上の字を天干、下の字を地支と呼びます。

日干は、日柱の上の字です。命式の8文字のうち、日干だけが「自分」の席に座っています。

占い師が「あなたは甲(きのえ)の人ですね」と言うとき、指しているのはこの日干です。甲から癸(みずのと)まで、十干の10通りのどれかが入ります。

残りの7文字は、この1文字から見て味方か、ぶつかる相手かで意味が決まります。主人公は君主、ほかの7文字は家臣や領土、というイメージです。

日干には別名もあります。原典『淵海子平』では日主(にっしゅ)や身(み)と呼ばれます。身旺・身弱の「身」も、この1文字を指します。

しかも、人生を通じて変わらない1文字です。運勢が巡っても、主人公の席に座る文字は同じままです。

四柱推命の全体像は、こちらの記事で紹介しています。

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日干でわかること

日干から見えてくるものは、大きく4つです。

1. 性格の芯と本質

日干には、それぞれ五行(木・火・土・金・水)と陰陽が割り当てられています。この組み合わせが、その人の性格の芯や本質を表します。

四柱推命の性格診断は、日干1文字から始まります。人生の中で変わりにくい、根っこの性質を見る場所です。

ただし、同じ日干の人は大勢います。ここで見えるのは、10のタイプに分けた大まかな本質です。

2. 十神の基準

命式の星(十神)は、すべて日干を基準に決まります。たとえば同じ「庚」でも、日干が甲なら偏官、丙なら偏財、壬なら偏印です。

日干が変われば、命式の意味がまるごと入れ替わります。十神の仕組みは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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3. 相性の起点

現代の相性占いでは、まず二人の日干を並べて五行の関係を見ます。ただし原典『淵海子平』に、日干どうしで相性を見る方法はありません。後の時代に生まれた読み方です。

相性の見方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

「四柱推命で見る相性」(準備中)

4. 日干の強さ

主人公が命式の中で強いか弱いかも見どころです。原典の「論性情」も、日主の強弱で気質の出方が変わると書いています。

原典は弱ければ引っ込み思案、強ければ自信過剰と書きました。原典推命堂では「周りに合わせやすい」「自分のやり方を通しやすい」と中立に言い換えます。

強弱の見分け方は、こちらの記事で紹介しています。

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自分の日干の調べ方

日干を知るには、まず日柱の干支を出す必要があります。その上の字が答えです。

ここで少し困るのが、日柱は生年月日から簡単に計算できないという点です。日の干支は60通りが1日ずつ途切れずに巡るため、基準の日から日数を数える必要があります。

そのため、昔は万年暦という暦の本を引いて調べていました。今は生年月日を入れるだけで命式を出せるツールが手軽です。

四柱推命の命式ツールなら、年柱や月柱の切り替わりも自動で計算されます。手で暦を引くより、間違いが起きにくい方法です。

命式が出たら、「日柱」と書かれた列の上の1文字を探してください。柱の並び順はツールによって違うので、列の名前で探すのが確実です。

自分の命式で確かめたい方は、無料鑑定でも日干まで確認できます。

日柱の上下2文字の読み方は、こちらの記事でまとめています。

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10種類の日干と性格のタイプ

日干は十干の10種類です。十干は五行を陰と陽に分けたもので、それぞれに自然物のイメージがあります。下の表のイメージは現代の一般的な例えで、原典の詩の像とは違う所があります。

読み方にも、五行と陰陽が入っています。丙は「火の兄(ひのえ)」、丁は「火の弟(ひのと)」です。陽を兄(え)、陰を弟(と)と呼び分けています。

日干五行・陰陽自然物のイメージ性格のタイプ(現代の一般的な読み方)
甲(きのえ)木・陽大木まっすぐで正直。人の先頭に立つ
乙(きのと)木・陰草花・つたしなやかで粘り強い。周りに合わせる
丙(ひのえ)火・陽太陽明るく開放的。場を照らす
丁(ひのと)火・陰ろうそくの灯内に情熱を秘める。一点に集中する
戊(つちのえ)土・陽山・大地どっしりと動じない。包容力がある
己(つちのと)土・陰田畑の土面倒見がよい。人を育てる
庚(かのえ)金・陽鉄・刀決断が早い。筋を通す
辛(かのと)金・陰宝石繊細で美意識が高い
壬(みずのえ)水・陽海・大河器が大きく自由。知恵が回る
癸(みずのと)水・陰雨・霧静かで察しがよい。直感が鋭い

表の右端は、現代の四柱推命での一般的な読み方です。まずは自分の行を探して、当てはまるか確かめてみてください。

陽の日干と陰の日干

陽の日干(甲・丙・戊・庚・壬)は、外へ広がる力が目立つタイプです。大木や太陽のように、存在そのものが大きく出ます。

陰の日干(乙・丁・己・辛・癸)は、内に集める力が持ち味です。草花や灯のように、細やかさで周りに働きかけます。

陰と陽に優劣はありません。外向きか内向きか、力の向きの違いです。

同じ五行でも出方が違う

たとえば甲と乙は、どちらも木です。それでも甲は一本立ちの大木、乙は他に寄り添って伸びるつたです。

庚と辛も同じ金ですが、庚は鍛えるほど強くなる鉄、辛は磨かれて光る宝石です。

丙の太陽と丁の灯は、どちらも火です。丙は広く照らし、丁は一点を深く照らします。

戊の山と己の田畑は、どちらも土です。戊は動かない安定感、己は人を育てる柔らかさが持ち味です。

壬の大河と癸の雨は、どちらも水です。壬は流れの大きさ、癸は静かに染み込む細やかさに特徴があります。

五行と陰陽の両方を見ると、人柄の傾向が立体的に見えてきます。

観音像の前で束ねた線香が焚かれている祭壇

原典『淵海子平』の日干と、現代との違い

原典は「まず日主を見よ」と書いた

四柱推命の原典『淵海子平』は、900年ほど前の宋の時代の学説をまとめた本です。そこには命を見るなら、まず日主(日干)からと書かれています。

原典『淵海子平』巻一「又論節氣歌」(YHE-J1-062)

命を見るには、まず日主を見よ

漢文原文

看命先須看日主,八字始能究奧理。

書き下し文

命を看るには先づ須らく日主を看るべし、八字始めて能く奥理を究む。

現代語訳

命を見るにはまず日主を見なさい。そうして初めて八字の奥深い道理が分かる。

看命の要点をまとめた別の歌も、書き出しは「まず日主を詳しく見よ」です。原典は何度も、日干を出発点に据えています。

さらに「論日為主」という節は、日干を主人公にする方式が宋の時代に始まったと記録しています。それ以前の唐の李虚中は、生まれた年・月・日・時の干支の関係から命を論じていたと書かれています。

同じ節は、十神の説明も「甲乙が庚辛を見る」「甲乙が戊己を見る」という形で書いています。日干を「見る側」に置く書き方そのものが、日干=命式を見る視点だと示しています。

別の節「詳解定真論」は、生まれた日を主とするのは君主が命令を下すようなものとたとえています。冒頭の君主のイメージは、ここが出どころです。

自然物のたとえから性格を決めるのは現代の読み方

自然物のイメージは、原典巻四「十干體象」の詩にも出てきます。ただし、表の例えとそのまま同じではありません。詩では、甲はもとから枝も葉も根も無く、切り出して棟や梁にする材木として詠まれています。乙は根を深く張る草木、戊は川や海を支える城壁や堤防です。こうした詩の像から性格のタイプを決める読み方は、原典にはありません。

原典推命堂では、自然物のたとえは入口として使います。十干の字義は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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まとめ

日干は、命式の8文字の中で「あなた」を表す1文字です。性格も十神も相性も、すべてここから読み広げます。人生のどの時期に命式を見返しても、戻ってくるのはこの1文字です。

まずは自分の日干を1文字確かめて、10種類のどのタイプかを眺めてみてください。そこが四柱推命の出発点です。


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