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原典推命堂原典をひもとく、四柱推命の読みもの
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GENTEN SUIMEIDO JOURNAL

天中殺(空亡)とは?調べ方と早見表、原典『淵海子平』から見た本当の意味

夜空に浮かぶ満月と灯りのともる仏塔

天中殺とは

天中殺(てんちゅうさつ)とは、干支の組み合わせからこぼれる2つの十二支のことです。四柱推命では、同じものを「空亡(くうぼう)」と呼びます。

天中殺の2支は、生まれた日の干支で決まります。「戌亥天中殺」「子丑天中殺」のように、人によって6つのタイプに分かれます。

仕組みは意外なほど単純です。十干は10個、十二支は12個なので、10個ずつ組んでいくと十二支が2つ余ります。

この余った2支が天中殺です。上の字(十干)が届かない「空いている十二支」なので、空亡とも呼ばれます。

現代の占いでは、この2支が巡ってくる年や月を「天中殺の時期」と呼びます。運気の波が読みにくく、大きな決断は慎重に、とされる期間です。

つまり天中殺から読み取れるのは、人生の中で運勢の追い風が弱まるとされる時期です。四柱推命でその時期を知っておけば、先回りして予定を組めます。

10と12の差から生まれた2支

四柱推命そのものの仕組みは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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漢数字の番号が書かれたおみくじの木の引き出し

自分の天中殺の調べ方と早見表

天中殺を調べるのに必要なのは、日柱の干支だけです。日柱とは、生まれた日の干支2文字のことです。

日柱は万年暦か、命式を出すツールで確かめられます。日柱の調べ方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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日柱がわかったら、下の早見表で自分の日柱がどの行にあるかを探してください。その行の右側が、あなたの天中殺です。

旬(グループ)この行に入る日柱の干支天中殺の2支呼び名
甲子旬甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛未・壬申・癸酉戌・亥戌亥天中殺
甲戌旬甲戌・乙亥・丙子・丁丑・戊寅・己卯・庚辰・辛巳・壬午・癸未申・酉申酉天中殺
甲申旬甲申・乙酉・丙戌・丁亥・戊子・己丑・庚寅・辛卯・壬辰・癸巳午・未午未天中殺
甲午旬甲午・乙未・丙申・丁酉・戊戌・己亥・庚子・辛丑・壬寅・癸卯辰・巳辰巳天中殺
甲辰旬甲辰・乙巳・丙午・丁未・戊申・己酉・庚戌・辛亥・壬子・癸丑寅・卯寅卯天中殺
甲寅旬甲寅・乙卯・丙辰・丁巳・戊午・己未・庚申・辛酉・壬戌・癸亥子・丑子丑天中殺

たとえば日柱が丙寅の人は、1行目の甲子旬です。天中殺は戌と亥、つまり戌亥天中殺です。

旬(じゅん)とは

左端の「旬」は、六十干支を10個ずつ区切ったグループです。上旬・中旬の「旬」と同じで、10日ひとまとまりを指します。

どの旬も先頭は「甲」で始まるので、6つの旬をまとめて「六甲」と呼びます。

甲子旬では、子から酉までの10支に、甲から癸までの十干がぴったり並びます。戌と亥だけが、干を持たずに残ります。

60の干支がどう一巡するかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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早見表がないときの計算方法

表が手元になくても、簡単な引き算で計算できます。

  1. 日干(上の字)を、甲0・乙1・丙2……癸9と数える
  2. 日支(下の字)を、子0・丑1・寅2……亥11と数える
  3. 「日支の数−日干の数」を出す。マイナスなら12を足す
  4. 出た数に10と11を足す。12以上なら12を引く。この2つが天中殺の十二支

たとえば日柱が辛巳なら、5−7で−2、12を足して10です。10と11を足すと20と21、12を引いて8と9、つまり申酉天中殺です。

ポイント

日柱で見る場合、日支は自分の旬の中にあるので、日柱の下の字が天中殺の2支に当たることはありません。

「日支が天中殺です」という説明を見かけたら、計算を見直すきっかけにしてください。

紅葉に囲まれた寺の回廊と石灯籠

天中殺の時期はいつ来るか

天中殺の時期は、年・月・日の3つの単位で巡ってきます。どれも「その年・月・日の十二支が、自分の天中殺の2支に当たるとき」です。

年の天中殺は12年に2年間

戌亥天中殺の人なら、戌年と亥年の2年間が天中殺の年です。十二支は12年で一巡するので、12年ごとに2年間やってきます。

人生を80年とすると、2年間の天中殺はおよそ6〜7回。一生のうちに何度も迎える、ありふれた時期でもあります。

今年がどの天中殺の人にとって「天中殺の年」に当たるかは、年の十二支を見ればわかります。

今年の運勢

2027年は丁未(ひのとひつじ)の年です。年の干支が変わると、あなたの命式との組み合わせで運勢の流れも変わります。

2027年の運勢の読み方は、記事を準備中です。公開したらここからご案内します。

月の天中殺は1年に2か月

月にも十二支があり、戌亥天中殺なら戌月と亥月が天中殺の月です。四柱推命の月は、暦の1日ではなく節入りで切り替わります。

戌月はおよそ10月上旬から、亥月は11月上旬からの1か月です。年の天中殺より短く、毎年巡ってくる時期です。

日の天中殺は12日に2日

日の干支も、12日で十二支が一巡します。12日ごとに2日間、天中殺の日が巡ってきます。

年・月・日と単位が小さくなるほど、影響も小さく見るのが一般的です。人生の運勢を大きく語るときは、年の天中殺が中心です。

杉木立の中、石灯籠が並ぶ神社への石段

天中殺の期間の過ごし方

現代の一般的な読み方では、天中殺の期間は「天の助けが届きにくい時期」とされます。努力の手応えが薄く、運気の波をつかみにくいと説明されます。

そこで、新しいことを広げるより、足元を整える時期にあてる考え方が主流です。

  • 学び直しや資格の勉強など、力をためること
  • 体調や生活リズムを整えること
  • 今ある仕事や人間関係を丁寧に続けること

天中殺は「悪いことが起きる期間」ではなく、「種をまく前に土を耕す期間」です。そう考えると、ぐっと付き合いやすくなるはずです。

天中殺が明けた後の時期

2年間の天中殺が明けると、ためた力を外に向けて使う時期に入るとされます。天中殺の間に準備したことが、ここで生きてきます。

四柱推命では、天中殺だけで人生の運勢を決めません。大運(10年ごとの運)や、その年の干支との関係もあわせて見るのが基本です。

結婚は天中殺に避けるべき?

天中殺の年に新しいことを始めてよいか、気にする方は多いです。ただ、原典には「天中殺の年に結婚してはいけない」という記述はありません。 二人の相性を知りたいなら、時期より日柱どうしの組み合わせを見るのが近道です。

相性の見方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

「四柱推命で見る相性」(準備中)

縦書きの漢文が並ぶ古い書の頁

原典『淵海子平』が書いた「六甲空亡」

実は、「天中殺」という名前は四柱推命の原典『淵海子平』に出てきます。空亡の説明に添えた小さな字の注で「一名天中煞」、つまり別名は天中殺(「煞」は「殺」と同じ意味の字)だ、と書いています。

原典『淵海子平』巻一「論六甲空亡」(YHE-J1-049)

空亡は、別名を天中殺という

漢文原文

甲子旬中無戌亥,甲戌旬中無申酉,甲申旬中無午未,甲午旬中無辰巳,甲辰旬中無寅卯,甲寅旬中無子丑。 一名天中煞。(中略)至酉而十干足矣,以獨無戌亥,是為空亡。陽宮為空,陰宮為亡。是戌為空,亥為亡,對宮辰巳為孤虛。餘並仿此。

書き下し文

甲子旬中に戌亥無く、甲戌旬中に申酉無く、甲申旬中に午未無く、甲午旬中に辰巳無く、甲辰旬中に寅卯無く、甲寅旬中に子丑無し。一名は天中煞。(中略)酉に至りて十干足れり。独り戌亥無きを以て、是を空亡と為す。陽宮を空と為し、陰宮を亡と為す。是れ戌を空と為し、亥を亡と為し、対宮の辰巳を孤虚と為す。余は並びに此に倣ふ。

現代語訳

甲子旬には戌と亥がなく、甲戌旬には申と酉がなく、甲申旬には午と未がなく、甲午旬には辰と巳がなく、甲辰旬には寅と卯がなく、甲寅旬には子と丑がない。(空亡は)別名を天中煞(天中殺)という。(中略)酉まで来ると十干が出そろう。戌と亥だけが残るので、これを空亡という。陽の宮(支)を「空」、陰の宮を「亡」という。つまり戌が空、亥が亡で、その向かい側の辰巳を孤虚という。ほかの旬もすべて同じように考えればよい。

冒頭の6句は、上の早見表の骨組みにあたります。旬と天中殺の2支の対応は、原典の時代から書かれていたのです。

面白いのは、「空」と「亡」が別々の支を指すという点です。陽の支(戌)が空、陰の支(亥)が亡で、2文字あわせて空亡と呼んでいました。

さらに、向かい側の2支にも「孤虚(こきょ)」という名前があります。甲子旬なら、戌亥の向かいの辰巳が孤虚です。

原典には空亡が3種類ある

原典には、ここで紹介した「六甲空亡」のほかに2つの空亡が載っています。日干と生まれた時刻で見る「截路空亡(せつろくうぼう)」と、旬の五行の欠けを見る「四大空亡」です。

現代の占いで単に空亡・天中殺と言うときは、ほぼ六甲空亡のことを指します。

空亡のように、干支の組み合わせで決まる星を特殊星(神殺)と呼びます。ほかの星は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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原典と現代の天中殺、ここが違う

「天中殺の時期」は後の時代の読み方

原典で天中殺の名が出るのは、この1か所だけです。「天中殺の2年間は運が悪い」という書き方は、原典にはありません。

原典にあるのは、吉星の大運が空亡に当たるのを恐れる、といった記述までです。年や月の天中殺で人生の時期を区切る使い方は、後の時代に育ったものです。

なお、「大殺界」は六星占術という別の占術の言葉で、原典にはありません。

日柱で見るか、年柱で見るか

現代の四柱推命では日柱で天中殺を出す流派が多く、年柱で見る流派もあります。原典は旬を書くだけで、どの柱で見るかは明記していません。

原典推命堂では、命式の主役である日柱で天中殺を見ています。この記事の早見表も日柱が基準です。

天中殺だけで凶とは決めない

原典の空亡は、ほかの星と重なったときに語られる条件です。「貴人の星が空亡に当たると効き目が薄れる」という使い方が中心でした。

そのため原典推命堂の命式画面には、空亡を表示していません。星の名前だけで不安をあおる読み方を避けるためです。

天中殺の2支は、あなたの命式の「空いている席」です。自分の命式で確かめたい方は、無料鑑定で日柱を出して早見表と見比べてみてください。


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