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原典推命堂原典をひもとく、四柱推命の読みもの
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GENTEN SUIMEIDO JOURNAL

四柱推命の十神でわかる性格とは?原典『論性情』に書かれた気質の読み方

赤い岩と流木の上に置かれた二つの水晶玉

四柱推命の十神と性格とは

四柱推命の十神で性格を見るとは、自分自身と、命式のほかの文字との関係から気質を読むことです。十神は日本では通変星とも呼ばれ、正官・傷官・印綬など10の星があります。

自分自身を表すのは、生まれた日の天干である日干です。四柱推命では、命式の8文字すべてを日干から見た関係で読み解きます。

日干は、人柄の芯を表す文字です。そこに通変星が加わると、その芯が人との間でどう動くかが見えてきます。

同じ甲の日干でも、傷官が目立つ人と正官が目立つ人では、持ち味の出方がまるで違います。四柱推命の性格の読みが細かいと感じられるのは、この組み合わせがあるからです。

まずここだけ

日干=性格の芯、十神=その芯の動き方。この二段で見るのが、四柱推命の基本です。星一つだけで人柄を決めないのが大切な約束です。

日干ごとの持ち味は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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星の決まり方は、こちらの記事でどうぞ。

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古い建物の壁に描かれた色鮮やかな麒麟の絵

10の通変星と性格のひとこと

10の星を、持ち味と、その裏返しの対で並べます。現代の一般的な読み方を、決めつけにならない言い方でまとめたものです。

十神持ち味裏返し
比肩対等な相手と肩を並べて進む同じ役割の人が多いと譲りにくい
劫財競争の場でためらわず動ける分担の境目を急いで決めやすい
食神楽しいことを形にして届ける心地よさを優先し、仕上げが後回し
傷官自分ならではの視点をはっきり表す決まりや相手の考えを先に否定しがち
正財目の前の役割を丁寧に引き受ける守る範囲が増えると慎重になりすぎる
偏財人や情報の間を軽やかに行き来する広げすぎて時間の配分が曖昧に
正官約束を大切にし、筋を通す正しさを重く受け止めすぎて窮屈に
偏官緊張の場で素早く一手を打つ急ぐほど言葉が強くなる
印綬受け取った知識を落ち着いて育てる準備に時間をかけすぎる
偏印別の角度から考え直せる形にする前に関心が移る

どの星にも長所と裏返しがあることに気づくと思います。この対の見せ方は、原典『淵海子平』の性格論の作法を受け継いだものです。

星の名前は通変星の診断サイトと同じですが、裏返しまで並べているのがこの表の特徴です。

表の中で気になる星があれば、各星の記事で詳しく読めます。たとえば鋭い表現力の傷官は、こちらの記事で紹介しています。

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「どの柱にあるか」でも出方が変わる

同じ星でも、どの柱に出ているかで、出やすい場面が変わります。人柄を一枚岩で語らないための見方です。

  1. 年柱:幼いころに身についた構え
  2. 月柱:仕事や社会で見せる顔
  3. 日柱の地支:内面と、身近な人との間の顔
  4. 時柱:後進や作品に向かうときの顔

地支に隠れた天干(蔵干)にも通変星が付きます。蔵干の星は、内に秘めた面を映すものとして扱われます。表に出る顔と内側の顔を分けて見られるのも、四柱推命の面白さです。

ただし、柱や蔵干ごとの読み分けは現代の一般的な見方です。原典の「論性情」は柱の違いに触れておらず、原典推命堂は目安として紹介しています。

やってみると早い

自分の命式に、どの通変星がどの柱に並ぶかを見るのが第一歩です。 自分の命式で確かめたい方は、無料鑑定で十神まで出してみてください。

苔むした岩の上に積み上げられた石

原典「論性情」の読み方:五行の太過と不及

通変星の性格描写は、思いつきで並べたものではありません。土台にあるのは、原典『淵海子平』巻三の「論性情」という、人の性情を論じた一篇です。

原典は書き出しで、性情を七つの感情が生まれるところと定義します。喜び・怒り・哀しみ・楽しみ・愛・憎しみ・欲の七つです。

四柱推命の古典が、人の心の動きそのものから話を始めているのです。

そのうえで、五行を儒教の五つの徳目(五常)に結びつけて人柄を説きます。十神は五行の関係から生まれた星なので、星の気質も、この五行の性格論から読み解けます。

五行徳目持ち味太過(多すぎ)不及(足りない)
木仁思いやり、静かで清らか折れる、頑固に偏る思いやりが減り、妬む
火礼譲る心、礼儀正しさ気が急く始めても終わらない
土信誠実、度量が広い愚直で頑な憂い顔、執拗
金義筋を通す、決断力争いを好む迷って決められない
水智知恵、見通し(原典に記述なし)臆病で策がない

長所と裏返しを対で書く

この一篇の特徴は、五行ごとに「太過」と「不及」の両方を書くことです。木なら、盛んなときは思いやりが多いと書きます。多すぎれば折れて頑固になり、足りなければ妬む心が生まれるとも書きます。

つまり原典は、一つの性質を良い・悪いで決めていません。量がほどよいか、多すぎるか、足りないかで気質の出方が変わると見ているのです。

おもしろいのは水だけ扱いが違う点で、水には多すぎる場合の記述がありません。原典の書き方にも、こうした不揃いが残っています。

木・火・土・金・水それぞれの性質は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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十神の気質は「五行×日干との関係」

星の気質は、その星の五行の性質と、日干との関係の質を掛け合わせると理解できます。たとえば食神と傷官は、どちらも日干が生む星です。

原典は食神の人を「心の器が広く、のびのびと満ち足りる」と描きます。一方の傷官は、「才芸が多く、気位が高い」と描きます。同じ「生む」関係でも、穏やかさと鋭さに描き分けられているのです。

偏印についても、原典は「始めはあっても終わりがない」と書きました。理由は書かれていませんが、偏印は食神を抑える星です。楽しんで形にする流れが止まりやすいと考えると、筋が通ります。

蘭の絵に墨書が添えられた額装の書

原典『淵海子平』は性情論をどう締めくくったか

原典は、五行の気質を書き連ねたあと、たった一文で全体を締めくくっています。ここに、原典の性情論のいちばん大事な考え方が詰まっています。

原典『淵海子平』巻三「論性情」(YHE-J3-019)

日干が弱ければ引っ込み、強ければおごる

漢文原文

且如日干弱則退縮怕羞,日干強則妄誕、執一自傲。以上自以輕重言之,萬無一失。

書き下し文

且つ如し日干弱ければ則ち退縮して羞を怕れ、日干強ければ則ち妄誕、一を執りて自ら傲る。以上、自ら軽重を以て之を言はば、万に一失無し。

現代語訳

日干が弱ければ引っ込み思案で恥ずかしがり、日干が強ければ大げさで、ひとつのやり方に固執して自らおごる。以上、それぞれの軽重によって述べれば、万にひとつも誤りはない。

日干の強さで、人柄の出方が変わる。原典はそう言い切っています。日干が弱ければ控えめに、強ければ押しが強く出るということです。

鍵は最後の「軽重を以て之を言はば」です。気質はあるか・ないかではなく、量の問題として見よという指示です。太過・不及の考え方が、ここで自分自身の強さにまで広げられています。

四柱推命では、この日干の強さを身旺(強い)・身弱(弱い)と呼びます。同じ傷官でも、身旺なら表現が前に出て、身弱なら内にこもりやすい。これはこの一文を十神に広げた現代の見方で、出発点は原典にあります。

日干の強さの見方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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参考

この一篇には、顔色や背の高さなど、見た目の描写も混ざっています。当時の人相見と結びついた書き方です。

原典推命堂では、容姿や体つきを判断材料にしません。
漢字の書かれた赤い提灯が連なる街並み

原典と現代の通変星の性格診断、ここが違う

現代は「一つの星=一つの人物像」で語りがち

現代の通変星の性格診断では、月柱の星を「中心星」と呼び、その人の代表的な性格とする読み方があります。分かりやすい反面、星一つで人物像が固まりやすいのが弱点です。

原典の「論性情」は、星一つで性格を決めていません。日干の強弱と、五行の軽重を合わせて見ます。原典推命堂もこれにならい、命式全体の釣り合いから気質を読んでいます。

10星すべての性格が原典にあるわけではない

通変星の性格描写には、流派によって大きな差があります。原典『淵海子平』で人柄の描写がはっきりあるのは、正官・傷官・食神などの一部の星です。比肩や正財の細かい人物像は原典になく、後の解説書が補ったものです。

たとえば正官は、原典の詩で「仁徳があり、性情が純」と歌われています。現代の「真面目で誠実な正官」という人物像は、この一句につながっています。

原典推命堂では、原典にある描写と、現代の一般的な読み方を分けてお伝えしています。上の表の「持ち味・裏返し」は、現代の読み方の側です。

原典の言葉は、そのまま使わない

原典には「世の人もこれを嫌う」のような厳しい人物評や、性別と結びついた決めつけも見られます。当時の語り口として紹介はしますが、鑑定の言葉には中立の表現を使います。

傷官の「気位が高い」も、裏を返せば自分の目で確かめたい人です。同じ性質を、どちらの面から言葉にするか。原典推命堂が表に「持ち味」と「裏返し」を並べるのは、そのためです。

性別や家族と星の関係は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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大木の幹の間から伸びる若葉

まとめ

四柱推命で性格を見るときは、星の名前より先に見てほしいことがあります。「多いか・少ないか」「日干が強いか・弱いか」です。それが、原典『淵海子平』の論性情が教える見方です。

次にすることは、自分の命式で一番多い五行と、日干の強さを確かめることです。通変星の性格は、その上に重ねて読むとぐっと当たりやすく感じられます。


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