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原典推命堂原典をひもとく、四柱推命の読みもの
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GENTEN SUIMEIDO JOURNAL

四柱推命の年柱とは?意味と調べ方、年柱でわかる家系や若いころの傾向

虎などの動物を描いた中国の水墨画と書画が並ぶ様子

年柱とは

年柱(ねんちゅう)とは、四柱推命の命式に並ぶ4本の柱のうち、生まれた年の干支2文字を指します。上の字が年干(ねんかん)、下の字が年支(ねんし)です。年支は、世間で「えと」と呼ぶ十二支そのものです。

四柱推命では、年柱を木の「根」にたとえます。その人がどんな土壌に生まれ落ちたか、つまり家系や育った環境を映す柱です。命式を表にすると、年柱は一番右(縦書きなら一番上)に置かれます。

えとの動物だけでなく、上の字も使う

世間の「えと」として残ったのは、辰や巳といった十二支の動物だけです。けれども四柱推命では、上の字の年干も同じ重みで使います。たとえば2024年は甲辰(きのえたつ)の年で、上の甲が年干、下の辰が年支です。

年干・年支には、それぞれ五行(木・火・土・金・水の5つの性質)が割り振られています。甲辰なら、甲は木、辰は土の五行です。2文字の五行が、あなたの根がどんな土に張っているかを教えてくれます。

まずここだけ

年柱=生まれ年の干支=命式の根っこ。こう覚えておけば、この先の話がすっと入ります。

ただし「根」は大事でも、命式の主役ではありません。その理由は、後半の原典の話でご紹介します。

4本の柱の全体像は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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年柱でわかること

四柱推命の4本の柱は、受け持つ人間関係と人生の時期がそれぞれ違います。年柱は祖先・家系・目上、月柱は社会、日柱は自分と配偶者、時柱は子どもや晩年。年柱はその並びの先頭で、いちばん遠い過去を受け持つ柱です。

年柱が表すのは、あなた自身というより、あなたを育てた背景です。現代の四柱推命で年柱から読み取るものは、主に次の4つです。

家系と受け継いだもの

この柱は祖先から受け継いだものを映すとされます。家に流れていた価値観や、自然と身についた気質です。

通変星(十神)とは、日干(日柱の上の字)から見た他の文字との関係を10種に分けたものです。たとえば年柱の通変星が印綬なら、学びや教養を大事にする家で育ったと見る例があります。

育った環境と親・目上との関係

子どものころを過ごした家庭や地域の雰囲気も、年柱の守備範囲です。あわせて、親や上司、年長者とどう関わりやすいかもここで見ます。

原典の巻一「詳解定真論」では、父母は月柱の担当です。ただ現代では育った家庭の延長として、親との関係も年柱で見ることが多くあります。

年支に対する十二運(日干から見た勢いの強さ)で、家庭の後押しの強さを見る方法もあります。たとえば十二運が長生なら、手をかけて育ててもらえる環境と見る、といった具合です。

若いころの運

年柱は人生の前半、特に子どもから青年期の運を担当するとされます。何歳までを受け持つかは流派で違い、0〜20歳ごろ、0〜30歳ごろなどの幅があります。社会に出る前の成長の土台を映す柱です。

外から見える第一印象

年柱の通変星から、初対面の人に与える印象を見る読み方もあります。育った環境の空気は、よそ行きの顔ににじみ出るものです。

  • 祖先から受け継いだ気質
  • 育った環境と、親や目上の人との関わり方
  • 人生の前半、成長期の運
  • 初対面での印象

あなたの内面そのものは、日柱のほうに出ます。年柱が「土壌」なら、日柱は「その土に咲いた花」です。日柱の読み方は、こちらの記事でどうぞ。

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年柱の調べ方

年柱は、生まれた年の干支を調べれば出せます。4本の柱の中で、いちばん手軽に出せる柱です。十干と十二支の組み合わせは、60通りが1年ずつ順番に巡ります。

年干には、覚えやすい目安があります。西暦の末尾が4の年は甲、5の年は乙というように、末尾の数字と年干が対応しています。下の字は、ふだん使っている「えと」の十二支です。

年の切り替わりは元日ではなく立春

ここに一つだけ落とし穴があります。四柱推命の1年は、1月1日ではなく立春(2月4日ごろ)から始まります。立春は、二十四節気で春の始まりにあたる日です。

そのため、1月から立春の前日までに生まれた人は、前の年の干支が年柱に入ります。「辰年のはずなのに、命式では卯年だった」ということが起こるのはこのためです。立春の日付は年によって前後するので、境目の人は暦で確かめてください。

年の変わり目の決まりは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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60年で同じ年柱がめぐってくる

60通りが一周すると、自分と同じ年柱が巡ってきます。これが60歳の還暦です。毎年の年回りと自分の年柱の関係を眺めるのも、四柱推命の楽しみの一つです。

今年の運勢

2027年は丁未(ひのとひつじ)の年です。年の干支が変わると、あなたの命式との組み合わせで運勢の流れも変わります。

2027年の運勢の読み方は、記事を準備中です。公開したらここからご案内します。

やってみると早い

年柱だけなら暦で調べられますが、月柱や時柱まで手で出すのは手間がかかります。無料で命式を出せるツールで、4本の柱をまとめて眺めてみるのが近道です。

年柱と並ぶ月柱・時柱の話は、それぞれこちらの記事でどうぞ。

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原典『淵海子平』が語る年柱

四柱推命の原典『淵海子平』は、年柱をどう扱っていたのでしょうか。まず年・月・日・時を「根・苗・花・果」にたとえ、年を根と呼んでいます。

月柱で芽を出し、日柱で花が咲き、時柱で実がなる。年柱はそのすべてを支える根っこです。

さらに同じ巻の別の篇では、年柱を「祖上(そじょう)」、つまり祖先の柱と定めています。

原典『淵海子平』巻一「詳解定真論」(YHE-J1-076)

年を祖上、月を父母、日を己が身とする

漢文原文

又擇四柱之中,以年為祖上,則知世代宗派盛衰之理;月為父母,則知親蔭名利有無之類;以日為己身。

書き下し文

又た四柱の中を択ぶに、年を以て祖上と為せば、則ち世代宗派盛衰の理を知り、月を父母と為せば、則ち親蔭名利有無の類を知り、日を以て己が身と為す。

現代語訳

さらに四柱の中で、年を祖先とすれば代々の家系の盛衰の道理が分かり、月を父母とすれば親の庇護や名誉・利益の有無が分かり、日を自分自身とする。

年柱から「代々の家系の盛衰」を見る。これが原典の使い方です。現代の「年柱=育った環境」という読み方は、この祖上の一文が出発点です。

年を主役にしてはいけない理由

同じ篇には、もう一つ面白い一節があります。年を主人公にすると、何万何億という人が同じ運命になってしまう、という趣旨の批判です。

同じ年に生まれた人は、みな同じ年柱を持ちます。年の干支だけでは一人ひとりを区別できないので、原典は日柱の天干(日干)を主役に据えました。これは、四柱推命より前にあった「年を主にする」古い占い方への批判でもあります。

原典はさらに、年を使うなら生まれ年と同じ干支の日を慎む程度のものだと突き放しています。900年前の本が、生まれ年だけで人を語る占いの限界をはっきり書いているのです。

石灯籠が並ぶ鳥居へ続く参道

原典と現代の年柱、ここが違う

原典の年柱と、現代の年柱の読み方には違いもあります。結論から言うと、枠組みは原典のまま、中身が現代向けに読み替えられています。

年齢域の区分は原典にはありません

「年柱=0〜20歳ごろ」のような年齢の区切りは、原典にはありません。巻一「論月令」に、年に良い星があれば若いうちに恵まれる、とあるだけです。原典推命堂では年齢域を目安にとどめ、若いころの背景として年柱を見ることにしています。

「祖先」から「育った環境」へ

原典の祖上は、家の盛衰がそのまま人生を左右した時代の言葉です。現代では「どんな家庭や環境で育ったか」へと読み替えるのが一般的です。原典推命堂でも、年柱で家の良し悪しを言い切ることはしません。

年干と年支の使い分けは原典でも一定しません

年干を「祖父・社会」、年支を「祖母・家庭」と分ける流派もあります。原典『淵海子平』にも、巻三「絡繹賦」に「年干父兮支母」(年干は父、年支は母)という一句があります。ただし巻一「詳解定真論」では父母を月柱に当てており、続柄の当て方は篇によって違います。原典推命堂では、年柱の2文字を1つの「根」として読んでいます。

土から芽吹いた若葉

まとめ

年柱は、あなたが根を下ろした土壌を映す柱です。四柱推命の主役ではありませんが、日柱や月柱の読みに深みを与えてくれます。

次にすることは、自分の生まれ年の干支を確かめること。1月や2月上旬生まれの方は、立春の前か後かも見てください。


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