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原典推命堂原典をひもとく、四柱推命の読みもの
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GENTEN SUIMEIDO JOURNAL

四柱推命の地支とは?十二支の意味と季節の関係、動物との違いをやさしく解説

猪・虎・牛・鶏など干支の動物を描いた額絵が並ぶ様子

地支とは

地支(ちし)とは、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12文字のことです。つまり、おなじみの十二支です。四柱推命では、命式の下の段に並ぶ4文字がこの地支にあたります。

年賀状の「今年は辰年」で、十二支は動物の印象が強いかもしれません。けれども四柱推命の地支は動物ではなく、季節と時刻を表す文字です。一年の巡りを12に区切り、そのひとこまに名前を付けたものが十二支です。

四柱推命の命式には、年・月・日・時の4本の柱があります。どの柱も上下2文字でできていて、下の字がそれぞれ年支・月支・日支・時支です。つまり十二支は、一人の命式に4つ並んでいます。

「干支は生まれ年の一つだけ」と思っていた方には、意外かもしれません。命式の全体像は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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まずここだけ

命式の上の段は天干(てんかん)、下の段が地支です。天干を天の気、地支を地の気と呼び分けることもあります。天干が表に出る性質なら、地支はその人が立つ足元です。

天干は甲・乙・丙……の10文字で、十干とも呼ばれます。十干と十二支を組み合わせたものが干支(えと)です。

十干は10、十二支は12と数がずれているため、組み合わせは60通りで一巡します。60歳を還暦と呼ぶのは、生まれ年の干支が60年でもとに戻るからです。四柱推命の年・月・日・時も、すべてこの60の干支で表します。

天干のほうは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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石灯籠が両脇に並ぶ神社の石畳の参道

地支でわかること

地支は命式の土台を受け持ちます。四柱推命の命式には、年・月・日・時の4本の柱があります。どの柱の地支かによって、映し出す場面が変わります。

環境と足元

地支は、その人が置かれた環境や、踏みしめている地面を表すとされます。天干が「何をしたいか」なら、地支は「どこで、どう動くか」です。行動の癖や、暮らしの土台を見る材料です。

年支は生まれ育った背景

年柱の地支(年支)は、いわゆる「生まれ年の十二支」です。四柱推命では、育った家や土地の空気、人生の前半を映す場所とされます。

月支は生まれた季節

4つの地支のうち、特に重いのが月柱の地支(月支)です。月支は、生まれた季節そのものを表します。春生まれか冬生まれかで、同じ天干でも強さが変わります。

日支は私生活とパートナー

日柱の地支(日支)は、自分のすぐそばの領域です。家の中での素顔や、配偶者・パートナーとの間柄を見る場所とされます。

時支は内面と人生の後半

時柱の地支(時支)は、生まれた時刻の十二支です。人に見せない内面や、子ども、人生の後半を受け持つとされます。

巡ってくる年の十二支

命式の十二支は一生変わりません。けれども毎年、その年の十二支が巡ってきます。巡ってきた十二支と命式の地支の関係から、その年に動きが出やすいかを見ます。

今年の運勢

2027年は丁未(ひのとひつじ)の年です。年の干支が変わると、あなたの命式との組み合わせで運勢の流れも変わります。

2027年の運勢の読み方は、記事を準備中です。公開したらここからご案内します。

地支どうしの相性

地支には、互いに結びつく組み合わせと、ぶつかる組み合わせがあります。二人の日支を並べて、相性を見る手がかりにすることもあります。

結びつく関係の代表は「支合」です。こちらの記事で詳しく紹介しています。

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十二支の一覧と、季節・五行の関係

十二支の一つひとつには、読み・五行・陰陽・月・時刻が割り振られています。まずは一覧で眺めてみてください。

地支読み五行陰陽月(節入り)時刻
子ね水陽12月(大雪〜)23〜1時
丑うし土陰1月(小寒〜)1〜3時
寅とら木陽2月(立春〜)3〜5時
卯う木陰3月(啓蟄〜)5〜7時
辰たつ土陽4月(清明〜)7〜9時
巳み火陰5月(立夏〜)9〜11時
午うま火陽6月(芒種〜)11〜13時
未ひつじ土陰7月(小暑〜)13〜15時
申さる金陽8月(立秋〜)15〜17時
酉とり金陰9月(白露〜)17〜19時
戌いぬ土陽10月(寒露〜)19〜21時
亥い水陰11月(立冬〜)21〜23時

四柱推命の月は、暦の1日ではなく節入り(季節の区切りの日)で切り替わります。十二支の一年は、立春から始まる寅の月が出発点です。

注意

子の刻は23時〜1時です。途中で日付をまたぐため、23時台の日柱を当日と翌日のどちらにするかは流派で分かれます。原典には日柱の決め方としての明文がなく、決着をつけていません。ただし巻一「論十二支生肖」には、子の刻の前半4刻は前の夜、後半4刻は今日に属するという、別の書物の説が引かれています。

原典推命堂は0時で日付を改め、23時台生まれは当日の日柱で出します。時干も当日の日干から起こします。原典が書かれた宋代の暦では、日付が夜半(子の刻の真ん中)で改まったためです。

当サイトの無料鑑定も同じ考え方です。流派の違いが気になる方は、当日と翌日の両方の日柱を読み比べてみてください。

春夏秋冬に3つずつ

十二支を季節で分けると、寅・卯・辰が春、巳・午・未が夏、申・酉・戌が秋、亥・子・丑が冬です。季節ごとに3文字ずつ、きれいに収まります。方角にも当てはめられ、子は北、卯は東、午は南、酉は西を指します。

五行(木・火・土・金・水の5つの性質)で見ると、春は木、夏は火、秋は金、冬は水です。芽吹く春に木、燃える夏に火を当てる。季節のイメージが、そのまま五行の性質になっています。

陽と陰が交互に並ぶ

十二支は、子から順に陽・陰・陽・陰と交互に並びます。陽は外へ向かう動き、陰は内にこもる静けさです。同じ木でも、寅は陽の木、卯は陰の木として区別します。

四柱推命では、五行と陰陽の組み合わせで十二支の持ち味をつかみます。天干の十干も、同じく五行と陰陽で整理されています。

土は季節の変わり目

では土はどこにあるのでしょうか。辰・未・戌・丑の4文字が土で、それぞれ季節の終わりに置かれています。

次の季節へ渡す、つなぎの時季です。この時季を土用と呼びます。

「土用の丑の日」は、土用の期間に巡ってくる、日の十二支が丑の日のことです。日にも十二支が割り振られていて、12日ごとに丑の日が巡ってきます。

季節の始まり・盛り・終わりで十二支を分ける見方もあります。こちらの記事で紹介しています。

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地支の中には天干が隠れている

地支は一つの五行だけでできているわけではありません。中に1〜3個の天干を隠し持っています。これを蔵干(ぞうかん)と呼びます。

たとえば寅には、甲・丙・戊の3つが入っています。地支は箱、蔵干はその中身と考えるとつかみやすいでしょう。

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原典『淵海子平』が語る十二支の一年

四柱推命の原典『淵海子平』は、巻一で十二支の字の意味を一つずつ説明しています。そこに描かれているのは、草木が芽生えて実り、種に戻るまでの一年です。

原典『淵海子平』巻一「論干支字義」(YHE-J1-011)

十二支の字は、芽生えから収蔵までの一年を表す

漢文原文

子,孳也,陽氣始萌,孳生於下也。丑,紐也,寒氣自屈曲也。寅,髕也,陽氣欲出,陰尚強而髕演於下。卯者,冒也,萬物冒地而出。辰,伸也,物皆舒伸而出。巳,已也,陽氣畢布已矣。午,仵也,陰陽交相愕而仵也。未,昧也,日中則昃,陽向幽也。申,伸束以成。(中略)酉,就也,萬物成熟。戌,滅也,萬物滅盡。亥,核也,萬物收藏,皆堅核也。

書き下し文

子は孳なり、陽気始めて萌し、下に孳生するなり。丑は紐なり、寒気自ら屈曲するなり。寅は髕なり、陽気出でんと欲するも、陰尚ほ強くして髕下に演ぶ。卯とは冒なり、万物地を冒して出づ。辰は伸なり、物皆な舒伸して出づ。巳は已なり、陽気畢く布きて已む。午は仵なり、陰陽交々相ひ愕きて仵ふなり。未は昧なり、日中すれば則ち昃き、陽幽に向かふなり。申は伸束して以て成る。(中略)酉は就なり、万物成熟す。戌は滅なり、万物滅尽す。亥は核なり、万物収蔵して、皆な堅核なり。

現代語訳

子は地下で陽気が芽生えはじめ、下で殖えていく。丑は寒さの中で身を屈める。寅は陽気が出ようとしてまだ地下で伸びをしている。卯は地面を突き破って出る。辰は伸びやかに出そろう。巳は陽気が行き渡って一区切り。午は陰と陽が出会い、互いに逆らい合う。未は日が真上を過ぎて傾き、陽が暗がりへ向かう。申は伸びたものが引き締まって形を成す。(中略)酉は成熟する。戌はすべてが尽きる。亥は収められたものが固い核(種)になる。

冬至のころの子で、地下に小さな陽気が生まれます。卯で地面を突き破り、午で盛りを迎え、酉で実る。そして亥で固い種に戻り、また子へとつながります。

十二支は、一本の草木の一生を12場面に描いた絵巻のようなものです。12文字を順に読むと、一年の移り変わりがそのまま見えてきます。

棚に並ぶ兎や犬など干支の土人形

原典と現代の地支、ここが違う

動物の性格占いは、原典では脇役

現代では「寅年生まれは勇ましい」のように、動物の性格で人を占う話を見かけます。原典『淵海子平』にも、鼠や馬を当てた理由を語る一節はあります。

原典『淵海子平』巻一「論十二支生肖」(YHE-J1-012)

なぜ子は鼠、午は馬なのか

漢文原文

子為陰極,幽潛隱晦,以鼠配之,鼠藏跡也。午為陽極,顯明剛健,以馬配之,馬快行也。

書き下し文

子は陰の極と為し、幽潜隠晦なれば、鼠を以て之に配す。鼠は跡を蔵せばなり。午は陽の極と為し、顕明剛健なれば、馬を以て之に配す。馬は快く行けばなり。

現代語訳

子は陰の極みで暗く潜む性質だから鼠(姿を隠す)をあてる。午は陽の頂点で明るく力強いから馬(速く走る)をあてる。

表では子を陽としましたが、ここで「陰の極」とあるのは、陰が極まり、陽が芽生える所という意味です。

ただし原典は、これを明の儒者の説として引いているだけです。順番は逆で、先に陰陽の性質があり、それに似た生き物を当てはめたという説明です。原典推命堂は、動物の性格を鑑定の根拠には使いません。

四柱推命で見るのは、十二支それぞれが持つ五行と季節です。同じ寅年生まれでも、命式全体の五行の釣り合いで見立ては大きく変わります。

午と未が結びつくと何になるか

原典は、結びついた地支の組の多くに、小さな字の注で五行を書き添えています。ところが巻一「論十二支六合」は、午と未の組にだけ五行を書いていません。

注は午を太陽、未を太陰(月)とするだけで、この組を特別に扱っています。現代には午未を火とする流派も、土とする流派もあります。原典は、どちらとも書いていません。

実際に自分の命式で確かめたい方は、無料鑑定で4つの地支を眺めてみてください。

枝先でほころび始めた若葉の芽

まとめ

地支は動物の記号ではなく、生まれた季節と時刻を刻んだ12文字です。命式の下の段は、あなたが立っている季節の地面だと思って眺めてみてください。

次にすることは一つです。自分の月支を見て、春夏秋冬のどこに生まれたかを確かめること。そこから、あなたの命式の土台が見えてきます。


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