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原典推命堂原典をひもとく、四柱推命の読みもの
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GENTEN SUIMEIDO JOURNAL

四柱推命の沖(冲)とは?6つの組み合わせと「今年は沖の年」の意味

沖・刑・害 ・ 相性
闇の中で向かい合ってぶつかる龍と虎の灯籠

四柱推命の沖とは

四柱推命の沖(ちゅう)とは、十二支を円く並べたとき、真向かいにある2つがぶつかる関係です。「冲」とも書き、六沖(りくちゅう)とも呼ばれます。組み合わせは全部で6組です。

6組は、子と午、丑と未、寅と申、卯と酉、辰と戌、巳と亥です。どの十二支にも、沖の相手はちょうど1つあります。

ここでいう十二支は、命式の下の段に並ぶ地支(ちし)の12文字です。沖は地支同士の衝突で、上の段の天干は関わりません。

四柱推命では、十二支同士の関係をいくつかに分けて見ます。結びつく支合や三合、ぶつかる刑や害などです。その中で真正面からの衝突にあたるのが沖で、影響の出方がはっきりしています。

四柱推命の本によっては、「衝」の字を使うこともあります。どれも「ぶつかる・突く」という意味で、指しているものは同じです。

6組の沖と五行

組み合わせ五行の関係季節・方位
子と午水 対 火真冬の北 対 真夏の南
丑と未土 対 土冬の終わり 対 夏の終わり
寅と申木 対 金初春 対 初秋
卯と酉木 対 金春分の東 対 秋分の西
辰と戌土 対 土春の終わり 対 秋の終わり
巳と亥火 対 水初夏 対 初冬

7つ目の支だから「七沖」

子から数えると、午はちょうど7番目です。どの支から数えても、相手は7つ目に当たります。そのため「七沖(しちちゅう)」という呼び名もあります。

季節も方位も正反対なのが特徴です。子は真冬で北、午は真夏で南です。卯と酉も、春分と秋分の向かい合わせになっています。

土と土がぶつかる2組

表の五行を見ると、4組は水と火、木と金という、ぶつかり合う五行の組です。ところが丑と未、辰と戌は、土と土です。

同じ五行なのにぶつかるのは、円の上で真向かいにあるからです。五行ではなく、位置で決まる関係だとわかります。

十二支には、2つが結びつく支合もあります。支合は並びの折り返し、こちらは真向かいで決まります。支合は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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命式に沖があるとわかること

現代の解説では、沖は変化・移動・転機を表すとされます。固まっていたものが動き出す、ぶつかって揺れるという影響として語られます。

四柱推命では、どこでぶつかるかで影響の出る場面が変わります。命式の中にあるのか、巡ってくる運との間にあるのか。まずは命式の中から見ていきます。

命式の中の沖

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どの柱の地支が関わるかで、影響が出やすい場面が違ってきます。現代の一般的な読み方では、おおよそ次のとおりです。

  1. 年柱の地支:生まれ育った環境や家とのかかわり
  2. 月柱の地支:仕事や社会での立場
  3. 日柱の地支:自分自身の足元と、身近なパートナー
  4. 時柱の地支:内に秘めた面や、人生の後半

特に注目されるのが、日柱の地支(日支)が関わる沖です。日支は本人の足元を表すので、住まいや身近な環境に影響が出やすいと見られます。

月柱の地支と日支の沖なら、社会の場と自分の足元がぶつかる形です。たとえば月支が寅、日支が申なら、寅と申が向かい合っています。

命式の中にある場合は、生まれつきの性質として影響が表れます。一か所に落ち着くより、動きながら道を開くタイプと見られることもあります。

沖の良い面・注意したい面

  • 良い面:停滞が動き出す、閉じていたものが開く、新しい環境に移れる
  • 注意したい面:安定が揺らぐ、落ち着いて取り組みにくい、判断を急ぎやすい

地支のぶつかり方には、ほかに刑や害もあります。刑と害は、それぞれこちらの記事で詳しく紹介しています。

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「今年は沖の年」の意味

命式の十二支は一生変わりません。けれども大運(10年ごとの運)や毎年の十二支が巡ってきて、命式の地支とぶつかることがあります。これが「沖の年」です。

たとえば日支が子の人なら、午の年が沖の年です。その年の影響は、「動きの多い一年」として出やすいとされます。

大運の十二支が日支とぶつかる場合は、10年単位の転換期と見られます。影響も長く続きます。一年だけの揺れより、仕事や暮らしの土台が組み替わる時期として扱われます。

今年の運勢

2027年は丁未(ひのとひつじ)の年です。年の干支が変わると、あなたの命式との組み合わせで運勢の流れも変わります。

2027年の運勢の読み方は、記事を準備中です。公開したらここからご案内します。

ただし、悪い年とは限りません。止まっていたことが動く、転機を迎えやすい年でもあります。原典も沖を一律に凶とはしていません。

神社に赤い紐で掛けられた二人の絵が描かれた絵馬

沖と相性

四柱推命の沖は、二人の相性を見るときにも使われます。基本は、自分の日支と相手の日支を並べることです。二人の日支同士が真向かいなら、刺激の多い組み合わせとされます。

子と午、卯と酉のように、季節も方位も正反対の二人です。自分にない面を持つ相手なので、惹かれ合うこともあれば、ぶつかることもあります。

四柱推命の相性では、年柱や月柱の地支を並べることもあります。ただ、いちばん身近な間柄を映すのは日柱なので、まず日支を確かめます。

原典推命堂は、日支の沖だけで「相性が悪い」とは断定しません。刺激・動きの多い配置として、良い面と注意したい面を両方お伝えします。

  • 良い面:互いに刺激を受ける、視野が広がる、停滞しにくい
  • 注意したい面:意見がぶつかる、生活のリズムがずれる

同じ局の仲間の十二支が出会って結びつく三合も、相性で見ることができる関係です。こちらの記事で詳しく紹介しています。

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原典は巻一に、「陽の五干は合を喜ぶ」「陰の五干は沖を喜ぶ」という章題も立てています。なぜ沖を喜ぶのかは、本文には書かれていません。

こちらは天干(干)の話で、地支同士の沖とは別の場面です。陰陽の記事もあわせてどうぞ。

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原典『淵海子平』が語る沖

四柱推命の原典『淵海子平』は、巻一に「論十二支相沖」という章を置いています。本文は6組を並べるだけの一行です。

原典『淵海子平』巻一「論十二支相沖」(YHE-J1-008)

真向かいの六つの組が、それぞれ沖となる

漢文原文

子午相沖,寅申相沖,卯酉相沖,辰戌相沖,巳亥相沖,丑未相沖。

書き下し文

子と午と相ひ沖し、寅と申と相ひ沖し、卯と酉と相ひ沖し、辰と戌と相ひ沖し、巳と亥と相ひ沖し、丑と未と相ひ沖す。

現代語訳

子と午、寅と申、卯と酉、辰と戌、巳と亥、丑と未が、それぞれ沖の関係になる。

この章には、吉凶が一言も書かれていません。沖の良し悪しは、巻四の詩「四言獨步」でようやく語られます。

原典『淵海子平』巻四「四言獨步」(YHE-J4-010)

沖されなければ発せず、要を沖すれば凶

漢文原文

財官臨庫,不沖不發。四柱支干,喜行相合。 提綱有用,最怕刑沖。沖運則緩,沖用則凶。

書き下し文

財官、庫に臨めば、沖せざれば発せず。四柱の支干は、行きて相ひ合するを喜ぶ。提綱に用有れば、最も刑沖を怕る。運を沖すれば則ち緩く、用を沖すれば則ち凶。

現代語訳

財星や官星が庫(辰戌丑未)に収まっているときは、沖されなければ働き出さない。四柱の地支と天干は、互いに合う方へ進むのを喜ぶ。月令(提綱)に要となるものがあれば、刑や沖を最も恐れる。運を沖すればゆるやかだが、要となるものを沖すれば凶である。

褒める句と戒める句が、同じ詩に並んでいます。前半は、蔵(庫)に眠る財や地位の星は、沖されないと働かないという句です。庫とは辰・戌・丑・未のことで、墓とも呼ばれます。

後半は、その人の要になるものが揺さぶられれば凶という句です。大事なものが揺らぐときだけが問題だと、原典ははっきり条件をつけています。

辰と戌、丑と未は、どちらも墓(庫)がぶつかる組です。蔵を開ける鍵が、蔵のグループの中にあるのが面白いところです。

原典は巻二でも、刑・沖・破・害を「蔵の錠前を開ける鍵」と呼んでいます。ただし同じ箇所で、鍵が多すぎればかえって福を損なうとも書いています。ぶつかる力は、ほどほどに働くときに生きるというのが原典の見方です。

巡ってくる運についても、原典は巻三「論大運」で触れています。大運とその年の十二支がぶつかるのは良くないとしつつ、向きによって吉凶を分けています。

紅葉の中に石灯籠が並ぶ寺の参道

原典と現代の沖、ここが違う

「沖=凶」ではない

現代の解説には、沖を凶作用として並べるものがあります。原典は巻四「四言獨步」で、「沖されなければ発しない」とその効用を書いています。原典推命堂は凶と決めつけず、何がぶつかるかで判断します。

「沖=引っ越し・転職」は現代の読み方

方位が正反対という形から、移動の合図と見る解説は多くあります。しかし原典に「沖=移動」という記述はありません。原典推命堂は、これを現代の一般的な読み方として区別して紹介します。

「合が沖を解く」は原典に規定なし

「支合があれば沖が緩む」という説明も見かけます。原典にその規則は書かれていません。原典推命堂の鑑定では、合と沖が両方あれば、両方を事実として示します。

相性の沖は、原典に相性論としては出てこない

二人の日支の沖で相性を決める読み方は、原典に相性論としてまとまった形では出てきません。巻一「論十二支相沖」も6組を並べるだけで、二人の相性には触れていません。原典推命堂は、刺激の多い配置として中立に示します。

四柱推命の相性は、命式全体の五行の補い合いで見るのが基本です。

なお、沖は空亡(天中殺)とは別の仕組みです。空亡は巡りから外れた2支のことで、混同しないよう注意してください。

四柱推命の沖は、固まったものを動かす鍵です。まずは自分の日支と、その真向かいの十二支を確かめてみてください。自分の命式で確かめたい方は、無料鑑定でどうぞ。


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