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原典推命堂原典をひもとく、四柱推命の読みもの
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GENTEN SUIMEIDO JOURNAL

四柱推命の節入りとは?1月生まれは前年生まれ?立春で年が変わる理由

早春に咲く紅梅の枝

四柱推命の節入りとは

節入り(せついり)とは、二十四節気のうち「節」にあたる日の、その節が始まる瞬間のことです。四柱推命では、この節入りを境に月の干支が切り替わります。カレンダーの1日ではありません。

二十四節気は、太陽の動きをもとに1年を24に分けた暦の目印です。啓蟄や春分のような名前で、昔から農作業の目安にされてきました。24のうち半分の12個が「節」、残りの12個が「中気(ちゅうき)」です。

まずここだけ

四柱推命の1年は立春から、1か月は節入りから始まります。元日や月初めではなく、季節の切り替わりそのものが暦の区切りです。

そのため1月や月の初めの誕生日だと、カレンダーの感覚とずれた干支が命式に入ることがあります。命式の全体像は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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なぜ元日ではなく季節で区切るのか

四柱推命の土台は、自然の移り変わりを木・火・土・金・水の五行で表す考え方です。月の干支は、その月に勢いを持つ五行、つまりその時季の中身を表しています。

元日は人が決めた日付で、春夏秋冬の境目とは関係がありません。一方の二十四節気は、太陽の位置で決まる自然の暦です。季節を読む占いだから、区切りも自然に合わせているのです。

雪をかぶって咲く紅梅

年は立春で切り替わる:1月生まれは前年の干支

四柱推命の年が変わるのは、立春(2月4日ごろ)の節入りです。二十四節気の最初の節で、暦の上で春が始まる日にあたります。

1月〜立春前の生まれは前の年

1月1日から立春の前日までに生まれた人は、前の年の干支が年柱に入ります。たとえば2024年1月20日生まれなら、年柱は2024年の甲辰ではありません。前年2023年の癸卯です。

誕生日(例)年柱に入る干支
1月20日前年の干支
2月2日前年の干支
立春の当日節入りの前なら前年、後ならその年
3月1日その年の干支

節分の日は、まだ前の年

豆まきをする節分は、立春の前日です。「季節を分ける日」という意味で、もとは立夏や立秋の前日も節分と呼ばれていました。

四柱推命では、節分の日はまだ前の年に数えます。節分の夜に生まれた人は、翌日に生まれた人と1日違いでも年柱が別の干支になりえます。

世間の「えと」とずれる

年賀状の「えと」は、元日で切り替わる世間の習わしです。四柱推命はそこでは切り替えないので、同じ1月の誕生日でも、世間のえとと年柱が食い違うことがあります。

「辰年のはずが、命式では卯年だった」という驚きは、ほとんどがこの区切りの違いから来ています。年柱の意味や読み方は、こちらの記事でどうぞ。

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月は12の節で切り替わる

月も同じ考え方です。12個の「節」が、それぞれの月の始まりです。春分や冬至のような中気では、月は変わりません。

月支始まりの節日付の目安
寅立春2月4日ごろ
卯啓蟄3月5日ごろ
辰清明4月5日ごろ
巳立夏5月5日ごろ
午芒種6月6日ごろ
未小暑7月7日ごろ
申立秋8月7日ごろ
酉白露9月8日ごろ
戌寒露10月8日ごろ
亥立冬11月7日ごろ
子大雪12月7日ごろ
丑小寒1月5日ごろ

月の初めの数日が誕生日の人は、前の月の干支が月柱に入ることがあります。たとえば5月3日生まれなら、立夏の前なので巳ではなく辰の月です。

中気は月のまん中

中気は、節と節のちょうど中ほどに置かれた目印です。春分は卯の月のまん中、冬至は子の月のまん中にあたります。二十四節気の半分だけを月の境目に使うのは、このためです。

月支は、その人が生まれた季節そのものを表します。寅・卯・辰が春、巳・午・未が夏というように、命式の中で春夏秋冬を受け持つのが月柱です。月柱の役割は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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さらに、節入りから何日目の誕生日かで、月支の中に隠れた天干(蔵干)の取り方が変わります。節は月の境目であると同時に、月の中身を測る目盛りでもあります。

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節入りの前後に生まれた人は時刻まで確かめる

節入りには、日付だけでなく時刻があります。「2月4日の午後に春の節が入る」という具合で、同じ日でも生まれた時間で年柱・月柱が変わるのです。

境目に生まれた人の確かめ方

  • 誕生日が節入りの前後1〜2日に入っていないか(特に当日は時刻まで)
  • 母子手帳などで、生まれた時間を確かめる
  • その年の節入りの時刻と比べる

節入りの日付と時刻は、毎年少しずつ前後します。「2月4日だから今年の干支」と決めつけず、その年の暦で確かめてください。

注意

時柱は生まれた時間の十二支で決まるので、節とは関係ありません。節で変わるのは年柱と月柱です。

ただし時柱の上の字は日の上の字から出すので、時柱も日付の取り違えには気をつけたいところです。

生まれた時間が分からないとき

節入りの当日なのに時間が分からない場合は、前後どちらの命式もありうると考えます。両方の命式を並べて見比べるのが安全な方法です。

節入りの前後1〜2日の生まれは、まずその年の節入りの日付を確かめます。時間まで問題になるのは、特に節入りの当日に生まれた人です。

大運の始まる年齢にも関わる

四柱推命には、10年ごとに巡る大運という運気の流れがあります。大運が何歳から始まるかは、誕生日から節までの日数で決まります。

3日を1歳に換算するので、節の日時がずれると大運の開始年齢もずれます。境目の人ほど、暦の精度が効いてくる部分です。毎月の運気の区切りも、この節で数えます。

やってみると早い

節入りの日時を年ごとに調べるのは手間がかかります。無料で命式を出せるツールなら、節の境目まで計算して4本の柱を出してくれます。

漢文がびっしり刷られた古い漢籍の頁

原典『淵海子平』が語る節入り

四柱推命の原典『淵海子平』は、巻一の後半を暦の計算にまるごと割いています。占う前に、まず暦を正しく決める。その姿勢がよく分かる箇所です。

その中心にあるのが、二十四節気を月に割り当てる「論節候歌」です。先ほどの表の節と月の組み合わせは、この歌の内容そのものです。

原典『淵海子平』巻一「論節候歌」(YHE-J1-060)

正月は立春・雨水、子月は大雪・冬至

漢文原文

正月立春雨水節,二月驚蟄及春分,三月清明並穀雨,四月立夏小滿方, 五月芒種並夏至,六月小暑大暑當,七月立秋還處暑,八月白露秋分忙, 九月寒露又霜降,十月立冬小雪張,子月大雪冬至節,丑月小寒大寒昌。

書き下し文

正月は立春・雨水の節、二月は驚蟄及び春分、三月は清明並びに穀雨、四月は立夏・小満の方。五月は芒種並びに夏至、六月は小暑・大暑に当たる。七月は立秋、還た処暑、八月は白露・秋分に忙し。九月は寒露、又た霜降、十月は立冬・小雪張る。子月は大雪・冬至の節、丑月は小寒・大寒昌んなり。

現代語訳

正月は立春と雨水の節、二月は啓蟄と春分、三月は清明と穀雨、四月は立夏と小満。五月は芒種と夏至、六月は小暑と大暑にあたる。七月は立秋と処暑、八月は白露と秋分。九月は寒露と霜降、十月は立冬と小雪。子の月は大雪と冬至の節、丑の月は小寒と大寒が盛んである。

節と中気の並びは、900年前の原典から今までまったく同じです。面白いのは末尾の2句で、十一月・十二月を「子月」「丑月」と十二支で呼んでいます。四柱推命が数字ではなく十二支で月を考えていることが、歌の言葉にも表れています。

手のひらで来年の春を数える

同じ巻の別の篇には、毎年、春の始まりを基準とするとはっきり書かれています。さらに、来年の春の節の日時を、今年の暦から計算で推す方法まで収めています。

暦の表がなくても、手のひらで十二支を数えて節を推せるように工夫されていたとみられます。原典はこうした速算法を「捷法(しょうほう)」、つまり近道と呼んでいます。

節の瞬間を「時」「刻」という細かい単位で求める歌もあります。境目の誕生日は時間まで確かめるという今の注意は、原典の時代から暦の前提でした。

夜の神社で灯籠がともる石の鳥居

原典と現代の節入り、ここが違う

結論から言うと、立春で年、節入りで月を切り替える決まりは、原典と現代で変わりません。違いは、その周りの考え方にあります。

旧正月・元日で切り替える説は原典にありません

年の区切りを元日や旧暦の正月とする説明もあります。しかし原典『淵海子平』は巻一「論四季大節訣」で、毎年の起点を立春と明言しています。原典推命堂も、年の境目となる節入りの瞬間で年柱を切り替えます。

旧暦の閏月は月柱に関係しません

原典は巻一「論未来月朔節気奥歌」で、閏月を「中気のない月」と定めています。月柱は節で決まるので、閏月かどうかは命式に影響しません。原典推命堂でも、閏月は月柱の判定に使いません。

出生地の時差と夏時刻は原典にありません

出生地による太陽の時間のずれや夏時刻は、原典にはない現代の論点です。原典推命堂では、出生地の太陽の時間に合わせて補正してから節の境目を判定します。1948〜1951年の夏時刻は、標準時に戻して計算します。

節入りは「開運の日」ではありません

節入りを運気が切り替わる特別な日として紹介する記事もあります。けれども原典は節入りを、命式と大運を立てるための暦として扱っています。原典推命堂でも、節入りは自然の暦の区切りとして使い、開運の日とは考えていません。


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