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GENTEN SUIMEIDO JOURNAL

四柱推命の駅馬とは?移動・旅・変化の星の意味と出し方を原典から解説

雲の文様の中を駆ける馬たちの石のレリーフ

四柱推命の駅馬とは

四柱推命の駅馬(えきば)とは、移動・旅・変化を表す特殊星です。特殊星は、命式の文字の並びから引く補助の星で、神殺(しんさつ)とも呼ばれます。駅馬になる地支は寅・申・巳・亥の4つだけです。

名前の由来は、古代中国の駅伝制度で、宿場(駅)ごとに乗り継いだ公用の馬です。文書や役人を遠くへ素早く運ぶための馬です。「遠くへ行く」「乗り継いで進む」というイメージが、そのまま星に持ち込まれています。

特殊星には、吉の星・凶の星と分けて語られるものが多くあります。その中で駅馬は、吉とも凶とも決めない中立の特殊星です。良し悪しより、人生のどこに動きが出るかを教えてくれます。

神殺は、助けになる「吉神」と、注意したい「凶殺」をまとめた古い呼び名です。四柱推命の本によって、特殊星と神殺のどちらの名前を使うかが分かれます。

まずここだけ

駅馬は、生まれた年の地支(年支)か、日の地支(日支)から引く特殊星です。命式の中にその地支があれば、駅馬を持つ命式です。四柱推命の命式の全体像は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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駅馬でわかること

この星からわかるのは、その人がどんな場面で「動く」のかです。吉とも凶とも決めつけず、移動や変化との縁の深さを見る特殊星です。

命式に駅馬がある人

現代の一般的な読み方では、動くことで道が開けやすい人とされます。住む場所や職場を変えることに抵抗が少なく、動いた先で新しい縁や仕事に出会いやすいタイプです。

出張や旅行の多い仕事とも相性がよいと見られます。思い立ったら動ける行動力も持ち味です。裏返すと、落ち着かない、腰が据わらないという面にもつながります。

柱ごとの読み方

現代の一般的な読み方では、駅馬がどの柱にあるかで動きが出やすい場面が変わるとされます。

  1. 年柱:生まれ育った家で引っ越しが多い、家系に移住の縁がある
  2. 月柱:仕事での移動。転勤・出張・転職の多い働き方
  3. 日柱:本人が「動く人」。結婚相手との間にも距離や移動の話題
  4. 時柱:人生の後半の移動。子どもや後進が遠くへ行くことも

特に月柱の駅馬は、社会での動き方に出やすいとされます。月柱は働き盛りの時期を表す柱だからです。月柱に駅馬がある人は、職場や住まいを変えながら力をつける働き方が合う人です。

柱ごとの読み分けは原典にはなく、現代の一般的な読み方です。原典は駅馬がどの柱にあるかで意味を分けておらず、原典推命堂も目安として紹介しています。

駅馬が2つ以上ある命式

駅馬の地支が2つ以上あれば、動きの要素が強い配置です。旅行や移住が人生の大きなテーマになりやすい配置です。

組み合わせで変わる読み方

この星は単独では「動く」としか言いません。現代の一般的な読み方では、何と一緒にあるかで動きの出方が変わると考えます。

  • 沖される:馬が走り出す形。動きが強まる
  • 合で結ばれる:馬がつながれる形。動きたいのに動けない
  • 財の星と重なる:動くことで収入を得る。営業・運輸など

沖と合の読み方は、原典にはない現代の一般的な読み方です。一方で原典の巻三には、ある句があります。兄弟・仲間を表す星が駅馬に乗ると、兄弟があちこちへ流れるという趣旨です。

組み合わせで「誰が動くか」を見る発想は、原典にもすでにあります。

運で駅馬が巡るとき

生まれつき駅馬がなくても、大運(10年ごとの運)や毎年の十二支で駅馬の地支が巡ることがあります。その時期は、引っ越しや転職、旅行など動きの多い運勢になりやすいと見られます。

大運で巡る場合は10年単位の環境の変化、毎年の十二支なら一年だけの動きとして扱われます。巡ってきた駅馬の地支が命式の月柱の地支と同じ十二支なら、仕事や職場の変化として出やすい時期です。

今年の運勢

2027年は丁未(ひのとひつじ)の年です。年の干支が変わると、あなたの命式との組み合わせで運勢の流れも変わります。

2027年の運勢の読み方は、記事を準備中です。公開したらここからご案内します。

注意

駅馬があるから引っ越す、転職する、と決めつける必要はありません。

動きたくなる時期、動くと開けやすい時期くらいに受け止めるのが、ちょうどよい距離です。

四柱推命には、ほかにも多くの特殊星があります。全体の地図は、こちらの記事でどうぞ。

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駅馬の出し方と成立条件

この星は、日干ではなく地支の三合(さんごう)から引きます。三合とは、決まった3つの地支が一つの五行にまとまる組み合わせです。

年支・日支三合の五行駅馬の地支
申・子・辰水寅
寅・午・戌火申
巳・酉・丑金亥
亥・卯・未木巳

調べ方の手順と成立条件

  1. 命式を出し、年支と日支を確かめる
  2. 年支が属する三合を表で探し、該当する地支を引く
  3. その地支が4つの柱のどこかにあれば条件成立
  4. 日支についても同じように調べる

たとえば年支が子なら、駅馬は寅です。命式のどこかに寅があれば、駅馬の成立条件を満たします。日支が午なら申で、命式に申があればこちらでも条件がそろいます。

成立条件は、基準の地支から引いた地支が、命式のどこかにあることです。年支・月支・日支・時支のどこでも条件を満たします。年支から引いた地支が、日支そのものという命式もあります。

逆に、年支からも日支からも駅馬の条件を満たさない人も珍しくありません。その場合も、運で巡る時期に動きが出やすいと見ます。

自分の命式で確かめたい方は、無料鑑定で命式を出してみてください。年支と日支さえわかれば、表を見るだけで調べられます。三合の仕組みは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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表を覚えるコツ

三合の頭の地支と向かい合う地支が駅馬です。申子辰なら頭は申で、その真向かい(沖)が寅です。寅午戌なら寅の向かいの申、巳酉丑なら巳の向かいの亥、亥卯未なら亥の向かいの巳です。

この組み合わせは、十二支が真正面からぶつかる「沖」の関係です。沖については、こちらの記事でどうぞ。

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原典『淵海子平』が語る駅馬の由来

四柱推命の原典『淵海子平』は、巻一「論驛馬」でこの星を扱っています。成立表に続けて、なぜその地支なのかを説明しているのが面白いところです。

原典『淵海子平』巻一「論驛馬」(YHE-J1-037)

病んだところへ子が迎えに来る、それが駅馬の位置

漢文原文

申子辰馬在寅,寅午戌馬在申,巳酉丑馬在亥,亥卯未馬在巳。 其法以水生申,病寅,寅木。水生木,木為水子,此乃病處見子來相接。如人病不能進,待子來接之,如驛馬來接。餘倣此推。

書き下し文

申子辰は馬、寅に在り。寅午戌は馬、申に在り。巳酉丑は馬、亥に在り。亥卯未は馬、巳に在り。其の法は水の申に生じ、寅に病み、寅は木なるを以てす。水は木を生じ、木は水の子と為る。此れ乃ち病処に子の来たりて相ひ接するを見るなり。人の病みて進む能はず、子の来たりて之を接するを待つが如く、駅馬の来たりて接するが如し。余は此に倣ひて推せ。

現代語訳

申子辰の人の駅馬は寅、寅午戌の人は申、巳酉丑の人は亥、亥卯未の人は巳にある。その理屈はこうだ。水は申で生まれ、寅で病む。寅は木である。水は木を生む。木は水の子である。これは、病んだ場所へ子がやって来て迎えるところを見たものだ。人が病んで自分では進めないとき、子が来て迎えるのを待つようなもので、駅の馬が迎えに来るのに似ている。ほかの三合局も同じように考えよ。

申子辰は水の三合です。十二運でいうと、水は申で生まれ、子で盛り、辰でしまわれ、寅で「病」の段階を迎えます。

病んで進めなくなった水のもとへ、水が生んだ木(寅)が迎えに来る。駅の馬が人を迎えに来る姿を五行になぞらえて、駅馬がなぜ寅に立つかを説明しています。

原典が挙げたのは水の例だけで、残りは「同じように考えよ」と読者に任せています。金なら巳で生まれ亥で病み、金の子である水(亥)が迎えに来る。木の場合も同じ形で、きれいに当てはまります。

ポイント

原典のこのたとえは、駅馬がなぜ寅・申・巳・亥に立つかを説明するためのものです。人が動く時期や、行き詰まりが開ける時期を予告した句ではありません。

同じ原典の巻三には、駅馬が行き交う命式は故郷を離れる、という趣旨の一句もあります。当時は寂しい響きの言葉でしたが、現代なら「地元を出て活躍する」と読み替えられます。

矢印と地名が刻まれた古い石の道標

原典と現代の駅馬、ここが違う

表は同じ、由来の説明が違う

現代の解説は、「三合の頭の地支を沖する位置」で説明します。原典は「病んだところへ子が迎えに来る」という五行の理屈です。表は同じなので結果は変わらず、原典推命堂は両方の説明を紹介しています。

年支で見るか、日支で見るか

現代の解説書は、年支基準と日支基準を併記するものが多くあります。原典『淵海子平』の「論驛馬」は、どちらで見るかに決着をつけていません。原典推命堂は、年支と日支の両方で判定することにしています。

駅馬だけで吉凶は決めない

現代には、駅馬を「転職運」「引っ越し運」と強く読む解説もあります。原典は巻一「論十干祿」で、ある句を引いています。禄や駅馬、貴人だけを頼りにせず、五行の良し悪しを調べよという趣旨です。

原典推命堂も、命式全体との組み合わせで判断します。星の名前だけで一喜一憂しないのが、原典以来の姿勢です。

朝の光が差す草原に立つ馬のシルエット

まとめ

駅馬は、人生の中で「動く」場面を教えてくれる特殊星です。原典は、病んだ水のもとへ子の木が迎えに来るというたとえで、この星の位置を説明しています。

次にやることは、自分の年支と日支から該当の地支を引き、命式にあるか確かめることです。寅・申・巳・亥のどれかが見つかれば、その柱が動きの舞台です。


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