- 場を明るくしながら、浮つかない落ち着き
- 約束や筋道を大事にする誠実さ
- 人に見られる場所で力を出す華やかさ
- 裏返すと、自分にも人にも厳しくなりやすい
GENTEN SUIMEIDO JOURNAL
丙子(ひのえね)の性格と特徴|日柱が丙子の人を四柱推命の原典から
日柱が丙子(ひのえね)の人とは
日柱が丙子(ひのえね)の人とは、生まれた日の干支が「丙子」にあたる人のことです。丙子は六十干支の13番目で、上に丙(ひのえ)、下に子(ね)を置きます。
生まれた日の2文字(日柱)は、四柱推命で本人の性質を映す柱です。丙子を形づくる材料を、先に表で確かめておきましょう。
| 項目 | 丙子の基本データ |
|---|---|
| 読み | ひのえね |
| 六十干支の順番 | 13番目 |
| 天干(上の字) | 丙=陽の火 |
| 地支(下の字) | 子=陽の水 |
| 日支の蔵干 | 癸(丙から見て正官) |
| 十二運(日干丙から見た子) | 胎 |
| 空亡(天中殺) | 申・酉 |
| 日柱の特殊星 | 秀気の日(原典。当サイトの無料鑑定では表示なし) |
丙子をひとことで
丙子は、真冬の川面に映る太陽です。十干の丙は太陽、十二支の子は真冬の真夜中の水にたとえられます。
五行で見ると、下の水が上の火を剋す「水剋火」の形です。地支が天干を抑えにかかる、少し緊張感のある組み合わせです。
陰陽では、丙も子も陽に分類されます。ただし子は、原典で陰が極まり、陽が芽生える所と説明される十二支です。
冬至の夜に、光が戻り始める。丙子は、そんな陰陽の境目に立つ日柱です。
十干と十二支が60通りに組み合わさる仕組みは、こちらの記事で紹介しています。
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丙子の性格と持ち味
ここから紹介するのは、現代の四柱推命で一般的な性格の読み方です。丙の性質に、子の性質を重ねて見ていきます。
丙の太陽:誰にでも明るく接する
丙は、空に一つだけ輝く太陽です。分け隔てなく人に接し、場を明るくするのが丙の日干の持ち味とされます。
この日柱の人も、第一印象は明るく、話しかけやすい人と見られがちです。ただ、その明るさには不思議な落ち着きが同居しています。
子の水:熱を冷ます冷静さ
十二支の子は真冬の水で、熱くなった頭を冷ます役目を持ちます。丙子の明るさが勢い任せにならないのは、この足元の水のおかげです。
華やかなのに、冷静。周りから「意外としっかりしている」と言われやすいのが丙子の性格です。
四柱推命では、火と水は正反対の五行です。その両方を1本の柱に抱えることが、丙子の性格に奥行きを与えています。
足元にあるのは「正官」ひとつ
子の中にしまわれた干(蔵干)は、癸ひとつだけです。日干の丙から見ると、癸は正官(せいかん)=規律や責任を表す星にあたります。
日支がまるごと正官なので、丙子の性格には筋を通す、約束を守るという芯が通ります。明るさの裏に、自分なりのルールを持つ人です。
丙子の持ち味
弱点は、規律を求めすぎることです。評価や体面を気にするあまり、自分で自分を縛ってしまう場面もあります。
日柱から性格を読む考え方の基本は、こちらの記事にまとめています。
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丙子の恋愛・仕事・相性
恋愛:けじめのある誠実な付き合い
四柱推命で恋愛を見るときは、日支に注目します。原典は男性の命を前提に、ここを「妻の席」としました。今の鑑定は性別を問わず、ここをパートナーの席として扱います。
丙子は、その席に正官を置く干支です。そのため恋愛では、けじめや誠実さを大切にするとされます。
楽しい時間を分け合いながらも、付き合い方には自分なりの線引きがあります。勢いだけの恋愛より、将来を話し合える相手と長く続く傾向です。
仕事:肩書きと人目のある場で伸びる
正官は、組織や役割の中で力を出す星です。丙子の仕事は、人前に立つ役目や、責任のある立場で伸びやすいとされます。
太陽の丙は、見られるほど輝く干でもあります。広報や接客、教育、公的な仕事など、明るさと信頼の両方が要る場で持ち味が出ます。
相性:冬の太陽に薪をくべる木
四柱推命で丙子の相性を見るなら、まず相手の命式にある木に注目します。木は足元の水を吸い上げ、その力で火を燃やす五行です。水と火の間を取り持つ役と考えるとわかりやすいでしょう。
ただ、二人を並べて相性を判じる決まりは、原典にまとまった形では載っていません。当サイトは五行の過不足を相性の最初の手がかりにとどめ、最後は二人の命式全体で確かめます。

丙子の十二運「胎」と空亡(天中殺)・特殊星
十二運は胎:新しい命が宿る段階
日干の丙から見た子は、十二運の「胎」です。十二運は日干の勢いを12の段階で測る物差しで、胎は新しい命が宿ったばかりの段階です。
胎は、まだ形になっていない可能性のかたまりです。現代の四柱推命では、好奇心が広く、これから何にでもなれる段階とされます。
面白いのは、十の干でいちばん華やかな丙が、胎という静かな段階にいることです。外では明るく振る舞いながら、内側ではまだ育てている途中の夢がある。これが丙子らしいギャップです。
胎という段階の意味は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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空亡(天中殺)は申・酉
丙子が属するのは、甲戌から始まる10の干支のまとまり(甲戌旬)で、並びは3番目です。このまとまりの空亡(天中殺)は申と酉で、丙子の人も申・酉が空亡にあたります。
六十干支の10番目までは、空亡が戌・亥でした。11番目の甲戌から組が切り替わるので、早見表を見るときは気をつけてください。
特殊星:原典が「秀気」と呼んだ日
丙子は、魁罡・日貴・日徳・日刃といった日柱の星には当たりません。丙は日徳に入る十干ですが、日徳になるのは丙辰で、丙子ではありません。
その代わり、原典の巻二は丙子を「秀気(しゅうき)」の日として名指ししています。陰の干の日を集めた「福徳秀気」とは別の、日徳秀気格という格の一節です。当サイトの無料鑑定は、秀気を星として表示していません。
自分の日柱が丙子かどうかは、無料鑑定で命式を出せばすぐに確かめられます。

原典『淵海子平』に見る丙子
宋の徐升の編と伝えられる四柱推命の古典『淵海子平』。その巻二には、「格」と呼ばれる命式の型が数多く並びます。その一つ、日德秀氣格の中に丙子の名前が出てきます。
丙子・壬子・辛卯・丁酉の日も、また秀気である
漢文原文
要天干三個乙字,地支巳酉丑全,更有丙子、壬子、辛卯、丁酉日亦是秀氣,怕沖尅,大運同。
書き下し文
天干に三個の乙の字を要し、地支に巳酉丑の全きを要す。更に丙子・壬子・辛卯・丁酉の日も亦た是れ秀気なり。沖剋を怕る、大運も同じ。
現代語訳
天干に乙が三つあり、地支に巳・酉・丑がそろっていることを条件とする。さらに丙子・壬子・辛卯・丁酉の日もまた「秀気」である。沖や剋を嫌い、大運についても同じように見る。
この格の本来の条件は、天干に乙が三つ、地支に巳・酉・丑がそろうという厳しいものです。そこへ原典は、丙子を含む四つの日を「これも秀気」と付け足しました。
秀気とは、すぐれた気が表に現れることを指す呼び名です。沖や剋を嫌うという条件つきですが、日柱の干支だけで名前が挙がるのは珍しい扱いです。
丙は水に負けない、と原典は詠む
巻四の丙の詩は、丙をあかあかと照る一つの太陽として描きます。そのうえで、よどんだ水がどうして太陽を剋せようかと続けます。
丙子は、形の上では水に剋される干支です。けれども原典の詩は、よどんだ川や湖の水では太陽を剋せないと詠みます。足元の子は、むしろ太陽を映す水面に近い存在、と読むこともできます。
日柱が丙子の宰相
巻二の正官格には、日柱が丙子の丞相(宰相)の命式が載っています。添えられた注は「癸官」で、癸を正官とするという意味です。
つまり、日支の癸をそのまま正官に取った例です。表で見た「足元の正官」が、原典の命式でもきちんと読まれています。
六十干支で丙子の次に来るのは、14番目の丁丑です。同じ火でも太陽ではなく、灯火が冬の土に立つ干支です。
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丁丑(ひのとうし)の性格と特徴|日柱が丁丑の人を四柱推命の原典から
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原典と現代の丙子、ここが違う
丙子の性格は、原典には書かれていない
丙子の日に生まれた人の人柄を、原典は描いていません。干支ごとの性格づけは、原典の日干の見方をもとに、後の解説が育てたものです。当サイトでは、丙子の性格を自分の命式を見るときの入口として扱います。
「剋される日」は悪い日ではない
支が干を剋す日を、苦労の多い日とする解説もあります。原典は丙について、よどんだ水には剋されないと明言しています。原典推命堂も剋の形だけで吉凶を決めず、日支の中身まで見て判断します。
胎は「未熟」の意味ではない
胎を「頼りない段階」とする読み方もあります。原典の胎は、気が尽きたあとに新しい種が宿る段階の名前です。原典推命堂では、胎をこれから形になる伸びしろとして扱います。
丙子の人は、命式にある水の量を確かめてみてください。足元の水が太陽を映す鏡なのか、冷えすぎているのか。そこに明るさの出方の違いが見えてきます。