- 自分と支合する相手を探す
- その相手と真向かいでぶつかる十二支を探す
- それが自分にとっての六害の相手
GENTEN SUIMEIDO JOURNAL
四柱推命の六害(りくがい)とは?6つの組み合わせと命式・相性での読み方
六害(りくがい)とは
四柱推命の六害(りくがい)とは、十二支のうち2つが、お互いに傷をつけ合うとされる関係です。「害(がい)」と略して呼ばれることもあり、組み合わせは全部で6組あります。命式の中にこの関係があるかを見て、小さなすれ違いや行き違いが出やすい場所を知ります。
6組は、子と未、丑と午、寅と巳、卯と辰、申と亥、酉と戌です。どの十二支にも、相手はちょうど1つずつあります。
| 組み合わせ | 動物でいうと |
|---|---|
| 子と未 | ねずみとひつじ |
| 丑と午 | 牛とうま |
| 寅と巳 | とらとへび |
| 卯と辰 | うさぎとたつ |
| 申と亥 | 猿といのしし |
| 酉と戌 | 鶏と犬 |
ここでいう十二支は、命式の下の段に並ぶ地支(ちし)の12文字です。六害は地支の間で見る関係で、上の段の天干は関わりません。地支そのものは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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原典の巻一では「相穿」
四柱推命の原典『淵海子平』の巻一は、この6組を「相穿(そうせん)」と呼んでいます。穿は「うがつ」と読み、突き通す、穴をあけるという意味の字です。ただし巻二から先では、原典自身が同じ組を「六害」と呼んでいます。
四柱推命で見る十二支の関係には、他に支合・沖・刑があります。六害はその中でいちばん地味で、影の薄い関係です。ところが、現代の説明で成り立ちを知ると、その作用にも意外なほど理屈が通っています。

六害の成り立ち:結びつく相手を横からつぶす(現代の説明)
現代の一般的な説明では、六害の相手は「自分と結びつく相手に、真正面からぶつかる支」とされます。2つの十二支が手を取り合う関係を支合、真向かいの2つがぶつかる関係を沖と呼びます。この2つを重ねると、6組がそのまま出てきます。ただし、この導き方は原典には書かれていません。
子と未の例で見る
子は丑と支合します。ねずみと牛が手を取り合う、穏やかな結びつきです。
ところが、丑と真正面からぶつかる相手がいます。それが未です。子から見ると、未は自分の大切な縁を邪魔しにくる存在です。
だから子と未は六害の組だ、という組み立てです。横から割り込んで結びつきを突き通す様子は、巻一の「穿」という字にもよく合います。
他の5組も同じ手順で出せます。丑は子と結びつき、その子とぶつかるのが午なので、丑と午が組です。寅は亥と結びつき、その亥とぶつかるのが巳なので、寅と巳もこの関係です。
支合の6組の意味は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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並べて折り返すと重なる
十二支を子から順に、時計の文字盤のように円く並べてみてください。卯と辰の間から、酉と戌の間へ線を引いて折り返すと、相手同士が重なります。寅と巳、丑と午、子と未と、鏡に写したような位置です。
支合も同じように折り返しで決まりますが、線は子と丑の間から午と未の間へ引きます。つまり支合の線を4分の1回すと、六害の線に重なるのです。四柱推命の地支の関係はばらばらではなく、1つの設計の中で組み上がっています。
隣り合う支が組になるのは、卯と辰、酉と戌の2組だけです。どちらも折り返しの線のすぐそばにあります。

命式に六害があるときの影響
四柱推命では、4つの柱の地支を2つずつ見比べ、六害が成立しているかを確かめます。命式の全体像は、こちらの記事でどうぞ。
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小さな行き違いとして表れる
現代の一般的な読み方では、六害の影響は「すれ違い」や「行き違い」として表れるとされます。大きくぶつかる沖とは違い、気づかないうちに積み重なる小さなずれです。人間関係の誤解や、話が噛み合わない場面にたとえられます。
その作用は、現代の成り立ちの説明のとおり「まとまりかけたものを横からほどく」働きとされます。そのため縁やまとまりが崩れやすいと見られます。ただし、それだけでトラブルが起きると決まるわけではありません。
四柱推命では、影響の強さは柱の位置によって変わると考えます。隣り合う柱の間なら影響は強め、離れた柱の間なら弱めとされます。どの柱の間に出たかで、影響の出る場面も違ってきます。
日柱の地支を含む六害
特に注目されるのが、日柱の地支(日支)を含む六害です。日支は本人の足元と、身近なパートナーを表す場所です。日支にかかると、身近な人間関係で行き違いが出やすいとされます。
たとえば月柱の地支が午、日柱の地支が丑なら、丑と午の六害が成立します。月柱は社会での顔を表す柱です。職場の人間関係のちょっとした食い違いに、影響が出やすい配置と見られます。
巡ってくる年との六害
命式の十二支は一生変わりません。けれども四柱推命では、大運や毎年の十二支が、命式の地支と六害を作ることがあります。その期間は、細かな障りや行き違いの影響に気を配りたい時期と見られます。
この作用も、他の配置と同じく命式全体の中で重さが決まります。巡ってきた年の配置1つだけで、大きなトラブルを心配する必要はありません。
六害と相性
2人の相性を見るときは、自分の日支と相手の日支を並べます。日支どうしが六害でも、その配置だけで2人の相性に問題があるというわけではありません。原典推命堂の相性判定では、すれ違いの配置として中立に示します。
ポイント
影響の出方は、命式全体の五行のバランスや、他の十二支との関係でも変わります。人間関係のトラブルを、この配置1つのせいにするのは行き過ぎです。
真向かいの支が正面からぶつかる関係は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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原典『淵海子平』が語る六害
四柱推命の原典『淵海子平』は、巻一に「論十二支相穿」という章を置いています。本文はわずか1行で、6組を並べるだけの短いものです。
6つの組が、お互いに傷をつけ合う
漢文原文
子未相穿,丑午相穿,寅巳相穿,卯辰相穿,申亥相穿,酉戌相穿。
書き下し文
子と未と相ひ穿ち、丑と午と相ひ穿ち、寅と巳と相ひ穿ち、卯と辰と相ひ穿ち、申と亥と相ひ穿ち、酉と戌と相ひ穿つ。
現代語訳
十二支のうち、子と未、丑と午、寅と巳、卯と辰、申と亥、酉と戌は、それぞれお互いに傷をつけ合う組み合わせだとされます。
これが章の全文です。この章には「害」という字が出てきません。見出しも本文も、全て「穿つ」という動詞で書かれています。それでも巻二から先では、原典自身が同じ6組を「六害」と呼んでいます。
面白いのは、原典がこの6組の導き方を一言も説明していないことです。それでも、支合の章と沖の章を突き合わせると、6組がぴたりと一致します。原典より前からある古い体系を、そのまま写していると考えられます。
六害だけで語られることはない
原典は、六害の意味を主題にした章を他に持っていません。「六害」という語は、「三刑六害」のように刑と並べた決まり文句の中に出てくるだけです。悪い条件がいくつも重なったときの、1つの要素として挙げられる程度の扱いです。
さらに巻二には、刑・沖・破・害を「庫(くら)の錠前を開ける鍵」と呼ぶ一節があります。閉じた蔵の中身を外へ出すきっかけ、という前向きな作用です。原典は六害を、凶とだけ見ていたわけではありません。
ちなみに、寅と巳は六害であり、刑でもある組み合わせです。刑の仕組みは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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原典と現代の六害、ここが違う
六害の重さ:原典はずっと軽く見ている
現代の四柱推命の解説では、六害を「凶作用」の1つとして、影響を大きく紹介することがあります。一方、原典『淵海子平』は六害を単独で論じていません。原典推命堂はこれを補助的な配置とし、どの柱の間で成立したかを事実として示します。
呼び名:巻一は「相穿」、巻二から先は「六害」
日本では「六害」の名が広く使われています。原典の巻一の見出しは「相穿」ですが、巻二から先では原典も同じ組を「六害」と呼んでいます。原典推命堂は、読者向けの呼び名を「六害」に統一し、巻一の呼び方として「相穿」を紹介します。
「相穿」という呼び名と六害との関係は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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相性:原典に相性論としては出てこない
相性占いで、この関係を「避けたほうがいい組み合わせ」と紹介する解説もあります。日支どうしの六害で相性を決める読み方は、原典に相性論としてまとまった形では出てきません。原典推命堂は、特定の相手を遠ざける読み方はしない方針です。
実際に自分の四柱推命の命式で確かめたい方は、無料鑑定で4つの地支を眺めてみてください。六害を見つけたら、隣の支合と沖も一緒に探すと、地支の関係が1枚の図につながります。